1994年以降に発表された邦訳論文を検索できます。

論文データベース(最新論文順)

米外交問題評議会インタビュー
イラク人への暫定的権限委譲を急げ

2003年11月号

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

「イラク人による警察や軍の整備を急ぐだけでなく、イラク人への政治的権限の委譲も急ぐべきだろう。われわれの現地での目的も下方修正する必要がある」。こう指摘するリチャード・ハース米外交問題評議会会長は、現状では、民主的なプロセスを経て指導層の形成を試みるよりも、非民主的なプロセスながらも、民衆を代弁できる指導層を作るほうが賢明だろうと語った。
ハースは前国務省政策企画部長。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター。二〇〇三年十一月十三日)

米外交問題評議会インタビュー
アメリカは国際社会の信頼を失っている

2003年11月号

ズビグニュー・ブレジンスキー カーター政権大統領補佐官

「ブッシュ政権の最近の政策路線、政策の実行の仕方、政策を説明する際に使用されるボキャブラリー、テロという特定問題にばかりこだわる姿勢ゆえに、アメリカが本来世界で果たすべき役割が大きく損なわれている」。カーター政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官、ズビグニュー・ブレジンスキーはアメリカは国際社会での信頼を失い、孤立していると現状を批判し、現政権はこれまでの路線を改める必要があると語った。「われわれに同意しないのは、われわれに反対しているのと同じだ」という前提で行動するのをワシントンは止め、穏健な外交を心がけ、知的な政策決定を可能とする信頼できる情報収集の枠組みを確立すべきだと指摘した。
同氏はワシントンの戦略国際問題研究所の顧問を務め、新著「ザ・チョイス」を近く出版予定。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター。二〇〇三年十一月十七日)

米外交問題評議会ディベート
論争 ブッシュ政権の国家安全保障戦略
――正しい脅威戦略認識と間違った手法

2003年11月号

スピーカー
ジョセフ・S・ナイ ハーバード大学 ケネディ・スクール学院長
ニュート・L・ギングリッジ 元共和党下院議員
司会
ローレンス・コーブ 米外交問題評議会 シニア・フェロー

邦訳文は九月二十五日にワシントンで行われた米外交問題評議会ミーティング・プログラムからの抜粋・要約。全文(英文)はwww.cfr.orgからアクセスできる。

大国中国で進行する静かな外交革命

2003年11月号

エバン・S・メデイロス/ランド研究所アジア担当リサーチスタッフ
M・テイラー・フラベル/ハーバード大学オリン研究所フェロー

中国は国際社会におけるこれまでの対決色を弱め、より洗練され、自信に満ちた態度をとるようになり、国益を促進する手段として国際的制度、ルール、規範で織り上げられた国際社会のシステムを受け入れている。一部では、国際システムを自ら形づくろうとさえしている。  
見事な経済成長から得た自信ゆえに、近代の国際社会のすべてを「150年におよぶ屈辱の歴史」というレンズを通してみることをやめ、「大国としての中国」という認識を基準に外交路線を考えるようになっている。

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