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テーマ別アンソロジー

  •  Vol.46   欧米の失速と中国の台頭 <br>――進化する秩序と人工知能、少子高齢化の意味合い <br>※ 定期購読会員向け割引あり

    Vol.46 欧米の失速と中国の台頭
    ――進化する秩序と人工知能、少子高齢化の意味合い
    ※ 定期購読会員向け割引あり

    中国が台頭しロシアが復活する一方で、アメリカは同盟関係を含む対外関与を敬遠し、米欧同盟の解体はもはや避けられない状態にある。米中対立を軸に、秩序もパワーバランスも、この数年来の流動化を経て、一気に変化へ向かいつつある。国内に目を向けても、先進諸国の少子高齢化は国の社会保障制度や財政基盤を脅かすだけでなく、地域的安全保障と資本主義というグローバルな経済システムそのものを動揺させるかもしれない。さらに、どのように答えを出すのか分からない人工知能にわれわれは何をどこまで依存できるのか。例えば、AI軍事システムを最初に開発した国が、いい加減なテストだけで、システムを一刻も早く導入せざるを得ないと判断すれば、「誰も勝者になれない世界」が創りだされる恐れがある。大国間関係が変化するだけでなく、秩序を支えてきた政治・経済システムが変性し、一方で気候変動問題と人工知能が社会を追い込むことになるのかもしれない。

    第一章 米外交の衰退と中国の台頭

    ・中国対外行動の源泉
    ―― 米中冷戦と米ソ対立の教訓
    オッド・アルネ・ウェスタッド

    ・今回ばかりは違う
    ―― 米外交の復活はあり得ない
    ダニエル・W・ドレズナー

    ・解体した米欧同盟
    ―― 新同盟形成の余地は残されているか
    フィリップ・ゴードン、ジェレミー・シャピロ

    第二章 人口減少、経済、貿易

    ・人口減少と資本主義の終焉
    ―― われわれの未来をどうとらえるか
    ザチャリー・カラベル

    ・オートメーションとグローバル経済構造
    ―― 世界経済の次の勝者は
    スーザン・ルンド、ジェームズ・マニュイカ、
    マイケル・スペンス

    ・米中経済のディカップリングの意味合い
    ―― 解体するグローバル貿易システム
    チャッド・P・ボウン、ダグラス・A・アーウィン

    第三章 人工知能とデジタル世界

    ・人工知能の恩恵とリスク
    ―― 誰も勝者になれない世界を回避するには
    ポール・シャーリ

    ・人工知能への備えはできているか
    ―― うまく利用できるか、支配されるか
    ケネス・クキエル

    ・「ディープフェイク」とポスト真実の時代
    ―― 偽情報戦争の政治・外交的インパクト
    ロバート・チェズニー、ダニエル・シトロン

    第四章 ナショナリズムと社会契約

    ・福祉国家の崩壊とナショナリズムの台頭
    ―― ナショナリズムはいかに復活したか
    ジャック・スナイダー

    ・国家を支えるナショナリズム
    ―― 必要とされる社会契約の再定義
    アンドレアス・ウィマー

    第五章 進化し、多様化する安全保障

    ・人口動態と未来の地政学
    ―― 同盟国の衰退と新パートナーの模索
    ニコラス・エバースタット

    ・形骸化した抑止力
    ―― 多様化する攻撃の領域と能力
    アンドリュー・クレピネビッチ

    ・アメリカは同盟国を本当に守れるのか
    ―― 拡大抑止を再強化するには
    マイケル・オハンロン

    ※ 2019年に掲載された論文の中から、注目度の高い論文を厳選しました。
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  • Vol.45  秩序崩壊と技術進化で迷走する世界<br>――― 政治・経済の混乱の先に何が待ち受けているのか <br>※ 定期購読会員向け割引あり

    Vol.45 秩序崩壊と技術進化で迷走する世界
    ――― 政治・経済の混乱の先に何が待ち受けているのか
    ※ 定期購読会員向け割引あり

    資本主義経済の衰退が民主国家の政治・経済システムを混乱させ、権威主義体制が台頭するなか、開放性と自由を特徴としたリベラルな秩序も終わりに近づきつつあると広く考えられている。デジタル経済が市場経済を追い込み、独占と計画経済に向かわせるという議論もあれば、洗練された人工知能によって計画経済が洗練され、権威主義国家は民衆の監視体制を強化する一方で、社会に経済的恩恵を提供できるようになるという議論もある。ヒトの流れをさらに加速し、各国の財政を逼迫させる温暖化と異常気象がさらに国家を追い込み、秩序を形骸化させる恐れもある。2019年、これらのトレンドの一部、あるいはすべてが大潮流を作りだす恐れがある。

    ※ 2018年に掲載された論文の中から、注目度の高い論文を厳選しました。
    ※ 定期購読会員の方には10%の割引を行っております。注文前に弊社HPにてログインを行っていただきますようよろしくお願い致します。

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  • Vol.44 人工知能で社会と経済、そして国際秩序はどう変わるか

    Vol.44 人工知能で社会と経済、そして国際秩序はどう変わるか

    人工知能(AI)は人間の生活を進化させ、利便性を大きく高める一方で、単純な作業を繰り返すような仕事だけでなく、高度な判断を必要とする雇用も人間から奪うようになるかもしれない。AIを所有するほんの一握りの人々が社会の富を排他的に独占し、かつてない格差が生まれるかもしれない。当然、社会も経済も、そして政治形態も変化していく。最高のAIを所有する国が世界でもっとも大きな力をもつようになり、地政学も変化する。権威主義国家がAIを用いて計画経済を洗練してゆけば、市場経済国家の経済は輝きを失い、民主主義がさらに力を失っていく恐れもある。下手をすると、「高度に社会的なロボット」に人間が操られるようになる危険もある。AIは人間の生活をバラ色に変えるのか、それとも、暗黒時代へと引きずり戻すのか。論争は続いている。
    ※ 過去に掲載された論文の中から、注目度の高いテクノロジー関連の論文を厳選しました。

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  • Vol.43 変化した世界の新しい現実 ―― 格差拡大とポピュリズムの台頭が促した変化の本質

    Vol.43 変化した世界の新しい現実 ―― 格差拡大とポピュリズムの台頭が促した変化の本質

    資本主義と社会保障のバランスが崩れたことへの政治的対応が放置され、格差が拡大した。こうして欧米でポピュリズムが台頭し、アメリカもヨーロッパも政治的に分断され、戦後のリベラルな国際秩序への信頼も大きく損なわれている。一方で、ソーシャルネットワーク、グローバル化した金融システムなど、ネットワーク化された国際システムを利用して、ロシアは民主的システムへの直接攻撃を試み、中国は対外的経済エンゲージメントを強化する一方で、外からの影響を国境線で遮断している。しかも、資本主義システムにおける権威主義国家から流れ込む資金の影響力が大きくなっている。こうして市場経済民主主義の魅力は薄れ、一方では、人工知能が未知の変化を社会と経済に与え始めている。北朝鮮の核武装化による差し迫った軍事的脅威も存在する。「変化した時代」をどのように捉え、「新しい現実」にどのように向き合うべきか。フォーリン・アフェアーズで見通す2018年の世界とは。


    ※2017年1月号~12月号に掲載された論文の中から注目度の高い論文を厳選しました。

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  • Vol.42 欧米秩序の衰退でリーダーなき世界へ ―― リベラルな覇権後の世界

    Vol.42 欧米秩序の衰退でリーダーなき世界へ ―― リベラルな覇権後の世界

    「リベラルな覇権」は終わりつつある。すでに世界は多極化し、地政学の時代を迎えている。アメリカのリーダーシップが衰退するなか、まるで大国による勢力圏がつくりだされつつあるかにみえ、流れは明らかに統合から反統合へと向かっている。プーチンや習近平が独裁色を強めているだけではない。欧米でもナショナリズムが台頭し、ポピュリストが政治を主導しつつある。ドナルド・トランプ率いるアメリカが経済ナショナリズムを標榜するなか、今後リベラルな欧米秩序を主導していくのはドイツのアンゲラ・メルケルになるとみなされている。大きな反発にさらされながらも、それでもグローバル化は続くと考えられている。民主国家の衰退と権威主義的資本主義国家の台頭に特徴づけられる時代に、資本主義と民主主義は持ち堪えられるのか。歴史は再び動きだしている。

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  • Vol.41 国際秩序の解体と大国間地政学 ――社会契約の崩壊と地域秩序解体の流れが一体化すれば

    Vol.41 国際秩序の解体と大国間地政学 ――社会契約の崩壊と地域秩序解体の流れが一体化すれば

    2016年、世界は中東とヨーロッパを中心に半世紀に一度の大きな地政学的変化を経験することになるかもしれない。中東ではアラブの春に象徴される社会不満が噴出し、アメリカの覇権が形骸化したことによる政治的空白のなかで、「イスラム国」が台頭し、宗派間紛争が固定化しつつある。そこで起きているのは多層的な革命と秩序再編だ。ヨーロッパでは、ユーロ導入に伴う金融政策上の主権喪失がギリシャ危機として先鋭化し、その対応に必要なさらなる政治・経済統合にメンバー国は同意できずにいる。難民の流入に伴う各国の国家意識の覚醒によって多文化社会が揺らぎ、EUの根本理念である域内における「人の移動の自由」さえも脅かされている。EUがメンバー国に求める緊縮財政も、EUへの反発と国家意識を高め、右派政党を台頭させている。そして中国は自由化に伴う経済的混乱のなかにある。一定の余力を残しつつも、経済的対応ツールは今後ますます少なくなり、危機に対応できなくなる恐れもあり、中国発グローバルリセッションのリスクを指摘する専門家もいる。世界各地で政府と市民の社会契約が揺るがされるなか、地域秩序が解体していけば、全てが流動化し、地域大国間だけでなく、ロシア、中国を含む大国の地政学的思惑と行動が表面化していくリスクがある。・・・

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  • Vol.40 地政学の復活と不満が規定する世界 ――米ロ対立、漂流するヨーロッパ、中東の混迷

    Vol.40 地政学の復活と不満が規定する世界 ――米ロ対立、漂流するヨーロッパ、中東の混迷

    きっかけはウクライナの政変とロシアの介入だった。ロシアがクリミアを編入し、ウクライナ東部の紛争に介入すると、冷戦後の秩序を揺るがす大きな地政学のうねりが生じた。アメリカのリーダーシップの衰退、ウクライナやロシアを含む、各国における社会不満の増大がこの流れを加速した。今後、注目すべきは米ロ対立や中ロの接近がどう展開するかだけではない。米独関係を中心にアメリカとヨーロッパの関係が不安定になっていく恐れもある。しかも、ヨーロッパは経済的にも政治的にも危険水域へと突入しつつある。中東でもイスラム国の台頭によって秩序の流動化が加速している。中東での宗派間構想の構図は固定化されつつあり、すでにイラクとシリアは破綻途上国家と化している。一方、アジアでも中国における社会不満が、今後、何をどう変えていくか、その途上で地域的に何が起きるかが問われている。・・・

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  • Vol.39 テクノロジーが変えた世界 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2013―2014

    Vol.39 テクノロジーが変えた世界 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2013―2014

    ビッグデータやモノのインターネットに象徴される情報テクノロジーの進化、ヒトゲノムの解読、そして合成生物学の進化はわれわれの社会や生活だけでなく、人間の生命観や価値観そのものを大きく変化させている。一方、資本主義民主体制は、少子高齢化による社会保障負担の重圧だけでなく、民主体制を支えてきた自由とプライバシーを蝕む監視社会・ビッグデータ権威主義の潜在的脅威にもさらされている。そして、利便性の高い情報技術の進化と拡散が一方で監視と抑圧のツールを作り出すなか、歴史や領土をめぐる古くからの確執が再燃している。現状は、技術によって急速に変化した価値に翻弄され、困惑する社会が、新しい国家構造と社会契約のアイデンティティを模索し、もがいているかにみえる。先端技術の進化と価値観の変貌、少子高齢化と資本主義民主国家体制の危機、歴史的確執の再燃、そして変化するグローバル経済は2014年の世界をどこへ導くのか。

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  • Vol.38 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2012-2013 欧米の停滞と中国の不安定化で さらに流動化する世界

    Vol.38 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2012-2013 欧米の停滞と中国の不安定化で さらに流動化する世界

    先進国社会が高齢化し、富を再分配するための福祉国家モデルはもはや財政的に維持できなくなっている。この現実に、政治が対応できずにいることが世界で多くの問題を作り出している。日本は成長に向けた経済改革についての政治的コンセンサスを構築できるかどうか、いまも分からない状態にあるし、同様に債務と赤字にまみれた米欧も日本経済の後追いをしている。アメリカは、経済的回復へとゆっくりと向かいつつも、依然として政治的膠着で身動きがとれず、ユーロ危機の対応に追われるヨーロッパは、もはや統合の理念さえも見失いつつある。かたや、これまで高成長を維持してきた中国でさえも投資バブルの崩壊で、90年代の日本に似た状況に陥りつつある。問題は、社会、経済の大きな変化に主要国の政府が対応できるようになるまでの混乱期に、対外領域で何が起きるかだ。中国の対外強硬路線は今後も続くのか。日本の防衛戦略はどう見直されるのか。フォーリン・アフェアーズで見通す2013年の世界。

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  • Vol.37 ユーロ危機とヨーロッパ経済の未来

    Vol.37 ユーロ危機とヨーロッパ経済の未来

    ギリシャの財政赤字隠蔽問題に端を発する危機は瞬く間に周辺国のソブリン債務危機と化していった。いまやユーロ危機はいくら救済策をとっても火を消せないヨーロッパ全体を覆う銀行危機へと姿を変えつつある。ここで銀行を救済すれば、公的部門の債務はますます肥大化し、今度はフランスを含む、ヨーロッパ主要国がソブリン危機に直面する危険さえある。かたや、緊縮財政への反発からヨーロッパの政治の流れは変わり、すでにマーストリヒトのルールは放棄されている。「ギリシャ後」もユーロは存続できるのか、そしてEUはユーロショックに政治的に持ち堪えることができるのか。世界経済を揺るがすユーロ危機の全貌。

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  • Vol.36 思想の衝突1923-2012 ――市場経済民主主義は立ち直れるのか?

    Vol.36 思想の衝突1923-2012 ――市場経済民主主義は立ち直れるのか?

    もはや民主主義では問題を解決できなくなったのか。アメリカの政治は機能不全に陥り、日本は危機対応を巡って無力さをさらけ出し、将来の危機に備えることもできずにいる。ヨーロッパはすでに大きな危機のさなかにあり、ヨーロッパ統合そのものが危機にさらされている。かたや、権威主義の中国が台頭している。金融資本主義の落とし子としての金融危機が先進国経済を衰退させ、グローバル化が新興国を台頭させるなか、何が将来を左右することになるのか。誰もが新しい思想とモデルを模索し始めている。

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  • Vol.35 フォーリン・アフェアーズ傑作選2011~2012 先進民主国家の停滞とGゼロの世界 ――民主主義ではもう市場経済の問題を解決できない?

    Vol.35 フォーリン・アフェアーズ傑作選2011~2012 先進民主国家の停滞とGゼロの世界 ――民主主義ではもう市場経済の問題を解決できない?

    気がつけば世界経済の運転席に誰もいない。2008-2009年の金融危機以降、様々な国際問題が噴出し、経済不安が高まっているにも関わらず、各国の政策担当者は自国の経済と雇用問題に対応するので手一杯で、いまやグローバル経済はゼロサム化しつつある。しかも、巨大な債務と財政赤字を抱える先進民主主義国家では、市場を意識した合理的で長期的な経済政策への政治的支持が得られなくなっている。根底にあるのは、グローバル化が「有権者が政府に対して望むものと」と「政府が提供できるもの」の間のギャップをますます広げ、日本を含む先進民主国家政府が人々の要望に応えられなくなっていることだ。2012年の世界は1930年代のような通貨切り下げ競争と保護主義の台頭に覆い尽くされるのか。欧米経済が衰退するなか、中国が世界経済の牽引役を担い、経済覇権の交代がおきるのか、それとも・・・・

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  • Vol.34 フクシマ後の日本経済とエネルギーを考える

    Vol.34 フクシマ後の日本経済とエネルギーを考える

    3.11は日本の何を変え、何を変えなかったのか。高齢社会と社会保障の財源不足、債務、財政赤字という大きな問題はいまもそこに存在する。変化したのは、原発危機によってエネルギー供給の先行きが不透明化し、産業の空洞化が進み、観光産業の促進も専門職の外国人の招致も難しくなっていることだ。過去のやり方ではもはや未来は切り開けない。だからこそ、復興プロジェクトを新しい日本の将来に向けた土台を築くための触媒にしなければならない。電力不足を将来のクリーンエネルギー大国の布石にし、債務と赤字を削減するような経済成長路線へと向かわせるには、現状を的確に把握した上での大胆な戦略が必要になる。

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  • Vol.33 フォーリン・アフェアーズ傑作選2010~2011 相互接続権力が世界を変える ――先進国と新興国経済、米中覇権、インターネット権力の行方

    Vol.33 フォーリン・アフェアーズ傑作選2010~2011 相互接続権力が世界を変える ――先進国と新興国経済、米中覇権、インターネット権力の行方

    国と国との関係で世界の流れの多くを制御できた時代は、一国だけでは解決できないグローバルな問題の登場と非国家アクターの台頭によって終わりを告げ、いまや、新たにインターネットで結ばれた市民による相互接続権力が台頭している。しかも、新興国はグローバルな問題への対応に応分の貢献をしようとせず、先進国経済は財政赤字、債務、人口減によって危機の瀬戸際に追い込まれている。変わりゆく世界を主導するのはアメリカかそれとも中国か。不満や意見を表明する手段の爆発的な増大とともに、国の力は失われていくのか、それとも・・・。フォーリン・アフェアーズが描く2011年の世界に、日本は居場所を見つけられるのか。

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  • Vol.32 フォーリン・アフェアーズで日本を考える ―― 制度改革か、それとも日本システムからの退出か 1986-2010

    Vol.32 フォーリン・アフェアーズで日本を考える ―― 制度改革か、それとも日本システムからの退出か 1986-2010

    1990年代に日本の企業利益、公益、個人の利益は大きな食い違いを見せ始め、それまでの経済・社会システムはもはや非効率的で現実と符合しないものと考えられるようになった。企業利益、公益、個人の利益をうまく重ね合わせた日本株式会社はここに崩壊し、90年代以降、企業は利益を求めて国内投資よりも外国投資を重視するようになる。そして、いまや、高齢社会と社会保障支出の増大、巨額の財政赤字、グローバル・インバランスの調整プロセスとしての円高によって日本はさらに追い込まれ、しかも、日本経済は金利ゼロでも消費者も企業も投資をしない「流動性の罠」にはまっているかにみえる。経済・貿易の基盤である国際秩序の安定を支える日米の同盟関係も大きく揺らいでる。もはや政界再編や状況対応策では問題解決はおろか、先送りさえできないだろう。必要とされているのは、グローバル世界の現実を踏まえた上で公益と企業・個人の利益を確保できるような制度改革、新たな制度設計ではないか。日本というシステムの改革を求めて声を上げるか、それともシステムから退出するか。問われているものは非常に大きい。

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  • Vol.31 流れは先進国から新興国へ ――世界のパワーバランス、 グローバルな経済・統治構造はどう変わる

    Vol.31 流れは先進国から新興国へ ――世界のパワーバランス、 グローバルな経済・統治構造はどう変わる

    ヨーロッパ、アメリカ、日本は、高齢化とそれに伴う年金問題、医療制度問題、財政問題を抱えている。若年人口を多く抱える新興国が台頭し、高齢化する先進国が相対的に衰退していくのは、もはや専門家の間では、はっきりとした未来トレンドとして認識されはじめてる。問われているのは、先進国と新興国、途上国の経済・社会交流が今後どのような形態になるかだ。すでにG7からG20へと流れは変わっている。先進国の企業は、途上国のインフラ投資、そして女性の役割に注目しはじめている。先進国の患者が、より安価な途上国での医療を求める医療ツーリズムも大きな流れをつくりだそうとしている。一方、先進国は新興国、途上国からの移民を受け入れざるを得なくなるのだろうか。経済、医療、年金、移民問題をめぐって、日本を含む先進国と新興国・途上国はどのように交流していくのか。

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  • Vol.30 学問とビジネスの出逢い ――シンクタンクはいかに社会と政策に貢献できるか /ピーター・グローズ

    Vol.30 学問とビジネスの出逢い ――シンクタンクはいかに社会と政策に貢献できるか /ピーター・グローズ

    ベルサイユ講和会議に参加したアメリカの学者チームは、帰国後、アメリカに国際問題研究所を立ち上げようと試みる。だが、彼らは、外交経験を語り、外国の指導者との接触を実現することはできても、なにせ資金を欠いていた。一方、法曹界、銀行界のメンバーたちは、学問的な知性、ダイナミズム、そして外国の指導者との接触を必要としていた。このビジネスと学問の必要性の出逢いこそが、現在の外交問題評議会の成長を促し、その後何十年にもわたってこの組織を傑出した存在とした「シナジー」、つまり、共働作用を生み出した。学問的、政治的専門意見が、現実的なビジネス利益と出逢い、このプロセスによって、概念的思索家たちが、「岩の上にたっているのか、あるいは、流砂の上にたっているのか」を見極める機会が提供されることになる。

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  • Vol.29 フォーリン・アフェアーズ傑作選2009-2010 動揺するドル、市場経済、そしてアジアの未来 ― 金融・経済危機が誘発した世界の政治、経済構造の大転換

    Vol.29 フォーリン・アフェアーズ傑作選2009-2010 動揺するドル、市場経済、そしてアジアの未来 ― 金融・経済危機が誘発した世界の政治、経済構造の大転換

    金融・経済危機第2幕。永遠には繰り返せない財政出動の効果が薄れてきたときに主要国はどう動き、G20で合意されたグローバル・インバランスの是正に各国はどう取り組むのか。このまま政府介入型の経済運営が続き、国家資本主義が主流になっていくのか。それとも、アジアは内需をアメリカは貯蓄を増やしてノーマルな市場経済へと各国は立ち返り、貿易の新たな流れが生じ、その過程でドルはゆっくりと衰退し、ユーロや人民元が台頭してくるのだろうか。それとも、アメリカが再び「最後の買い手」の役目を引き受け、いずれ第2の金融危機に直目するのか。金融経済秩序が変化すれば国際政治秩序も再編される。そこで浮上してくるのは中国か、それともアメリカが支配的な優位を維持するのか。21世紀が本当にアジアの世紀になるのなら、日本はアジアとアメリカにどう向きあうべきか、そしてアメリカはアジアにどう接すべきなのか。2010年の世界の課題をフォーリン・アフェアーズで検証する。

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  • Vol.28 グローバル金融危機のなかで世界のエコノミスト、政治家、政策のプロは何を考え、今後をどうみているのか

    Vol.28 グローバル金融危機のなかで世界のエコノミスト、政治家、政策のプロは何を考え、今後をどうみているのか

    2008年前半まではサブプライムローン危機が実体経済に影響を与えるかどうか、リセッションがどのくらい長引くかを争点に考えられていた危機が、いまや大恐慌以降、もっとも深刻なグローバル経済・金融の危機と化している。危機は、各国の経済・貿易構造の再編を強いるだけでなく、経済モデルもドル基軸通貨体制も変化させるかもしれない。景気刺激策の後には、インフレとドル危機が待ち受けている危険もある。しかも、危機は、経済・金融領域だけでなく、地政学秩序さえも動揺させる恐れがある。また危機を緩和させ、再発を防ぐという目的からの国際協調が、国や地域を単位とする政治対立や保護主義の台頭によって行く手を阻まれる危険もある。危機のなかで世界の知性は何を考え、今後をどのように見通しているか。未曾有の危機のなかで将来を見通すための必読の書 。

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  • Vol.27 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2008-2009

    Vol.27 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2008-2009

    金融危機と無極世界を考える ――「冷戦後」の本当の終わりと新しい世界秩序の模索

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