21世紀をリードするのは西洋か東洋か
2011年2月号

「西洋」の起源は、紀元前9500年頃に人類が植物の栽培と動物の家畜化を試みるようになった、現在のイスラエル、シリア、トルコ、イラク、イランを内包する弓形の地域(「ヒリー・フランクス」)に存在する。一方「東洋」の歴史は紀元前7500年頃にまでさかのぼることができる。この時期に、現在の中国の黄河と揚子江の間の地域で、人々は植物の栽培と動物の家畜化を手がけるようになった。西洋は現在知られている最古の陶器が作られた紀元前1万4000年から541年頃まで、東洋に対する優位を持っていたが、急速な進歩を遂げた東洋が1100年までには西洋を抜き去り、優位を手にする。やがてそのギャップは縮まり、1773年頃に西洋が再び東洋を追い抜き、現在に至るまでその優位を維持している。・・・現在のトレンドを基に、おそらく2103年までに東洋が再び西洋を逆転するとみなす予測もある。しかし・・・・