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中国の対外強硬路線の国内的起源
―― 高揚する自意識とナショナリズム

トーマス・クリステンセン
プリンストン大学教授

The Advantages of an Assertive China

2011年4月号掲載論文

民衆レベルでの大国意識が定着し、ナショナリズムが高まる一方で、国内の不安定化が予想される。このため、中国政府は世論動向に非常に神経質になっている。民衆の声を北京のエリートたちが無視できた時代はすでに終わっている。政府は、長期的な政府の正統性と社会的安定をいかに維持していくかをもっとも気に懸けており、党指導層は、ナショナリスト的立場からの政府批判をもっとも警戒している。しかも、軍、国有エネルギー企業、主要輸出企業、地方の党エリートなど、国際社会との協調路線をとれば、自分たちの利益が損なわれる集団が中国の外交政策への影響力を持ち始めている。これが、中国がソフト路線から強硬な対外路線へと舵を切った大きな理由だ。中国での権力継承が完了する2012年までは、中国国内における政治、心理要因ゆえに、中国の対外路線をめぐって状況を楽観できる状態にはない。

  • 中国は状況に反応しているにすぎない
  • 「責任ある利害共有者」の真意
  • 失われたソフト路線
  • なぜ中国は強硬路線に転じたのか
  • 国際協調を阻む国内集団の存在
  • 北京の利益と国際社会の利益
  • 封じこめではなく、説得を

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