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北朝鮮崩壊後の危機に備えよ
―― 飢饉と難民流出を回避するには

ジョーンバム・バエ ホバート&ウィリアム・スミスカレッジ 客員アシスタント・プロフェッサー
アンドリュー・ナチオス テキサスA&M大学 教授

Preventing a Post-Collapse Crisis in North Korea: How to Avoid Famine and Mass Migration

Joonbum Bae ホバート&ウィリアム・スミスカレッジ客員アシスタント・プロフェッサー
Andrew Natsios テキサスA&M大学 教授 スコークロフト国際関係研究所所長。

2018年3月号掲載論文

北朝鮮の体制崩壊は、北朝鮮民衆が25年にわたって耐えてきた慢性的な食糧不足を一気に悪化させ、感染病や公衆衛生上の問題をさらに深刻にするはずだ。これによって、大規模な北朝鮮難民が中国に押し寄せる危険が生じる。このシナリオを回避するには、米韓は北朝鮮に食糧を供給し、北朝鮮民衆が中国との国境地帯に向かうのではなく、国内に留まるように仕向ける必要がある。そのためには食糧や医療物資を迅速に届け、感染症による犠牲を引きおこす汚染水対策をとる必要がある。治安を安定させ、人道支援団体の安全を確保し、食糧・医療物資を人々に届けるには、北朝鮮内に11万5000人から40万人の部隊を展開させる必要がある。問題は、38度線以北での米・韓国軍の活動が必要になるこのミッションを、中国が受け入れるかどうかだ。

  • 体制崩壊が引きおこす危機
  • いかに人道支援を試みるか
  • 民間の試み

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