Photo / Ministry of Unification, Republic of Korea

米朝間の立場の違いと韓国の立場
―― 非核化に向けた今後の課題

文正仁 韓国大統領特別補佐官 (統一外交安保担当)

A Real Path to Peace on the Korean Peninsula: The Progress and Promise of the Moon-Kim Summit

Chug-In Moon 韓国大統領特別補佐官(外交・国家安全保障担当)で、延世大学教授。

2018年6月号掲載論文

アメリカは「非核化が先で見返りは後」という立場なのに対し、北朝鮮は非核化の(部分的)履行と見返りを繰り返す段階的なアプローチを求めている。一方、韓国は折衷型のアプローチを提言している。懐疑派は、金正恩は、自分の行動一つ一つに対してアメリカが見返りをもって応じる段階的な非核化、つまり、「サラミ戦術」に訴えるつもりだと主張している。さらに、北朝鮮軍が完全な非核化合意を受け入れない恐れもある。しかし、北朝鮮が非核化を履行しなければ取引全体が崩壊し、新たな危機や軍事行動の可能性、さらには朝鮮半島での全面戦争にまでつながっていく危険がある。トランプ政権は金正恩と非核化の詳細を詰める必要があり、そのためにはワシントンにとって望ましい包括的な即時解決と、平壌が主張する段階的なアプローチとの間での歩み寄りが必要になるだろう。

  • 南北首脳会談の成果
  • 戦争の終結と平和条約
  • 平壌はワシントンに何を望んでいるか
  • 即時解決と段階的解決の間

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