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北朝鮮のもう一つの脅威
―― 日韓の原発施設に対する攻撃に備えよ

ベネット・ランバーグ 元国務省分析官

North Korea’s Other Nuclear Threat: Why We Have More to Fear than Just Bombs

Benett Ramberg ジョージ・H・W・ブッシュ政権期の国務省政治・軍事局で政策アナリストを務めた。著書にNuclear Power Plants as Weapon for the Enemyがある。

2017年10月号掲載論文

北朝鮮が日韓の原子力施設を攻撃すれば、何が起きるか。両国の政府はそれに備え、態勢を整えておかなければならない。これは想定外のシナリオではない。中東では建設中の原子炉をターゲットとする攻撃が起きているし、ボスニア紛争でも、インド・パキスタンの対立状況のなかでも、原子炉攻撃のリスクは意識されていた。原子力施設に対する北朝鮮のミサイル攻撃の帰結よりも、数十万人が犠牲になるかもしれない(人口密集地帯への)通常ミサイル攻撃による脅威の方が深刻だと考える者もいるだろう。しかし、原子炉が攻撃され、炉心や使用済み核燃料のプールにダメージが及べば、原子炉は、殺戮兵器ではないにしても、実質的にテロ攻撃や大量破壊兵器と同じ作用をする。日韓はアメリカとともに防衛計画をまとめていく上で、原子力発電施設の脆弱性を無視してはならない。・・・

  • 原子炉が攻撃されれば
  • 過去の原子炉攻撃で何が起きたか
  • 何が起きるか

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