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金正恩とICBM
―― なぜ必要なのか、完成のタイミングはいつか

ジェフリー・ルイス ミドルベリ国際問題研究所 スカラー

Kim Jong Un's Quest for an ICBM: The State of North Korea's Missile Program

Jeffrey Lewis ジェフリー・ルイスは、ミドルベリ国際問題研究所 スカラーで、ブログThe Arms Control Wonkの設立者。

2018年1月号掲載論文

日韓の駐留米軍に対して核兵器を使用するという恫喝は、北朝鮮に対米直接攻撃能力がなければ信頼できるものにはならない。北朝鮮の核戦略にとって、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発が不可欠なのはこのためだ。すでに北朝鮮はICBMに搭載できる核弾頭の小型化には成功していると考えられ、むしろ、残された課題は宇宙空間に打ち上げられた後に地球の大気圏に再突入する軌道で核弾頭が遭遇する衝撃や振動、極度の高温に耐えられるようにできるかどうかだ。大気圏再突入の際に発生する極度の高温から弾頭を保護する「再突入体」の耐久性が必要になる。この意味では、北朝鮮は依然としてICBMを完成させてはいない。しかし、そう遠くない将来に、北朝鮮がICBMの開発に成功する可能性は高い。

  • 成功はそう遠くない
  • なぜミサイルを作るのか
  • スカッドミサイル
  • ムスダンとKN―08
  • 弾頭の小型化と再突入体
  • 金正恩の決断

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