Kremlin.ru, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons

ウクライナ危機と北朝鮮
―― 金正恩の思惑、変化した半島情勢

スー・ミ・テリー 元米中央情報局(CIA)分析官

North Korea’s Nuclear Opportunism: Why Kim Jong Un Chose to Exploit the Ukraine Crisis

Sue Mi Terry ウィルソン・センター 現在自動車韓国財団・韓国史・公共政策センター長。元CIA分析官。2009―10年には国家情報会議、2008―09年には国家安全保障会議のメンバーを務めた。

2022年5月号掲載論文

ロシアのウクライナ侵攻を前に、北朝鮮の指導者、金正恩は核の兵器庫を増強する決意をさらに強くしたはずだ。核を保有していれば、ロシアがあえてウクライナを攻撃したはずはないと彼は考えている。この半年間、北朝鮮は新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、鉄道発車式弾道ミサイル、新型地対空ミサイルシステム、長距離巡航ミサイル、極超音速ミサイルを実験し、3月24日には米全土と欧州を射程に収めると考えられる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試射している。一方、次期韓国大統領の尹錫悦は文在寅よりもバイデンに近い立場をとると考えられ、平壌が核実験を行えば、2人はより積極的な制裁の実施に向けて連携するだろう。日米韓の連携を強化するために、ソウルが東京との関係を修復する必要性でもバイデンと次期韓国大統領は一致している。

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