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2018.8.16 Thu

「冷戦」か「熱い平和」か
―― 対ロ政策の前提を考える

現状での米露関係をもっともうまく描写できる言葉は「冷戦」ではなく、「熱い平和」だろう。プーチンが今後もロシアの指導者であり続けること、欧米の民主主義と多国間組織に対する攻撃を近い将来に止めるはずがないことを、ワシントンは受け入れざるを得ないだろう。ワシントンは忍耐強くなければならない。プーチンが権力の座にある限り、ロシアを変化させるのはほぼ不可能だ。ワシントンが望み得る最善は、多くの場合、モスクワの外国での行動を牽制し、ロシアが内側から変化するのを待つことだろう。(マクフォール)

21世紀の緊張した大国間関係を新たな冷戦と呼べば、その本質は明らかになるよりも、むしろわかりにくくなる。これは、ほとんどのアナリストが偶然よく知る過去の紛争を、今日の事象に重ねようとしたために起きた、ある種不用意な言葉の用法にすぎない。冷戦の名残はまだ残されているが、現在の国際政治を形作る要因と行動原理は変化している。(ウェスタッド)

モスクワの経済政策の目的は、GDPや家計所得を最大化することではない。そのような目的を達成するには、別の政策が必要になる。しかし、国内での権力を維持し、外国に戦力を展開できる柔軟性を確保するために、プーチノミクスはマクロ経済の安定、労働市場の安定、国の管理を戦略的に重要なセクターに制限するという三つの戦略をとり、これらが、うまく機能している。(ミラー)

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