Focal Points

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2018.6.8 Fri

壊滅的な失敗と壊滅的な成功の間
―― 米朝サミットの混乱を機会に転じるには

金正恩体制へのこだわりはないとはいえ、北京は統一朝鮮がアメリカの同盟国となるような流れを避けるために、平壌の体制が倒れないように今後も支援を続けるだろう。韓国のミサイル防衛の強化、或いは日本の核兵器アレルギーの見直しなど、この路線が伴う戦略コストを理解した上で、北京はこの北朝鮮への路線を続けるだろう。但し、北朝鮮の現状を維持する以上のことは北京も考えていない。(ハース)

北京は段階的な非核化交渉、さらには緊張を緩和する平和条約の締結に向けた交渉を望んでいる。朝鮮戦争の紛争の当事国ではない日本を交渉から除外すること、さらには、米軍基地の存在やミサイル防衛システムの配備、さらには日米韓の三カ国防衛協力に反対する勢力を勢いづけたいと考えている。(グリーン)

金正恩を頂点とする北朝鮮の体制が、国内の問題、あるいは外からの圧力によって崩壊した場合、米中韓が直面するもっとも差し迫った問題の一つ、逆に言えば、これらの諸国を協調へと向かわせるもっとも見込みのある道筋の一つは、体制崩壊の結果引きおこされる人道危機への対応という側面にある。北朝鮮の体制崩壊は、北朝鮮民衆が25年にわたって耐えてきた慢性的な食糧不足を一気に悪化させ、感染病や公衆衛生上の問題をさらに深刻にし、その結果、大規模な北朝鮮難民が中国に流れ込む恐れがある。(バエ、ナチオス)

2018年6月号プレビュー

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