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クラシック・セレクション
アフガニスタンという帝国の墓場

ミルトン・ベアーデン  元駐アフガニスタンCIA作戦部長

Afghanistan, Graveyard of Empires

Milton Bearden 一九八六年から八九年までパキスタン駐在のCIA作戦部長で、ソビエトが擁立した傀儡政権に対する現地の抵抗運動を支援する秘密行動プログラムの責任者として活動した。 *作者の肩書き及び略歴は、論文執筆当時のものです。

2004年8月掲載論文

パキスタンの荒野の西端、曲がりくねったカイバル峠の最後の前哨地点であるミシュニ・ポイントは、トーカムゲートを見下ろす軍事的要所だ。ここは一見(パキスタンと)アフガニスタンとの秩序だった国境のようにも見えるが、じつはそうではない。この地域を警備するのは、灰色のサルワール・カミーズ(伝統的な緩めのチュニックズボン)をはき黒色のベレー帽をかぶった伝説的な「カイバル・ライフルズ」たち。十九世紀以降、当初は英領インドのために、後にはパキスタンのために、民兵組織「カイバル・ライフルズ」の少佐が人影もまばらなこのアフガニスタン国境の警備の指揮に当たってきた。ミシュニ・ポイントは、南・中央アジアの支配、あるいは、南・中央アジアからの侵略のルートとしてもっとも頻繁に利用された要所である。だが、ここを通過してアフガニスタンへと兵を進めた勢力のすべては、手に負えないアフガニスタン部族との問題に遭遇することになった。

  • 帝国の夢の跡
  • ソビエトのアフガン介入
  • アフガニスタンのアラブ人たち
  • スーダンからアフガニスタンへ
  • 歴史の教訓

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