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スタンリー・マクリスタルが語る
イラク、アフガニスタンの教訓

スタンリー・マクリスタル
前アフガン駐留軍・国際治安支援部隊司令官

Stanley McChrystal アメリカの軍人で、退役陸軍大将。ウエストポイント(米陸軍士官学校)卒業後、米軍特殊部隊、特殊任務歩兵部隊の指揮官を経て、2003年から2008年までイラクで統合特殊作戦軍司令官を務めた。イラクにおける対テロ作戦の流れを変えた指導者としても知られる。その後、司令官としてアフガニスタンにおけるすべての米軍と国際部隊の指揮をとった。マクリスタルが政府高官のアフガン政策を批判したインタビュー記事がローリング・ストーン誌に掲載され、オバマ大統領は2010年6月にマクリスタルをアフガン駐留軍司令官ポストから解任し、7月に彼は35年を過ごした米陸軍の勤務を終え、退役した。聞き手は、フォーリン・アフェアーズ誌編集長、ギデオン・ローズ。

2013年4月号掲載論文

イラクという戦場は複雑だった。テロだけでなく、社会問題にもわれわれは直面していた。武装勢力がいただけでなく、宗派間抗争も起きていた。ネットワーク化された敵に対して、われわれもネットワーク化する必要があった。・・・「敵はどこにいるか」、「誰が敵なのか」、「敵は何をし、何をしようとしているか」を考えた挙げ句、結局「なぜ彼らはわれわれの敵なのか」を考えた。・・・アメリカにとっては、ドローン攻撃はリスクも痛みも少ないかもしれないが、攻撃される側にとっては、戦争であることに変わりはない。アメリカ人はこの点を理解する必要がある。現状で、そうした軍事技術をわれわれが無節操に用いているとは思わないが、そうなる危険は常に存在する。・・・武装勢力との戦争の重要なポイントは、たんに敵勢力を殺害することではなく、現地の民衆の面倒をみることだ。現地の民衆を守る積極的な理由があるし、そうしないのは間違っている」。(S・マクリスタル)

  • ネットワーク戦略と意思決定の分権化
  • 軍事技術と戦闘の変化
  • 武装勢力との戦闘
  • イラク・アフガニスタン戦争の教訓

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