Kremlin.ru, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons

民主国家を脅かす 権威主義国家のシャープパワー
―― 中ロによる情報操作の目的は何か

クリストファー・ウォーカー 全米民主主義基金 副会長(分析・研究担当)
ジェシカ・ルドウィッグ 全米民主主義基金 リサーチオフィサー

The Meaning of Sharp Power: How Authoritarian States Project Influence

Christopher Walker
全米民主主義基金 副会長(分析・研究担当)ニューヨーク大学での教職、フリーダムハウスの副会長などを経て現職。
Jessica Ludwig 全米民主主義基金 リサーチオフィサー

2017年12月号掲載論文

民主国家をターゲットにするロシアの情報操作の目的は、アメリカやヨーロッパの主要国を中心とする民主国家の名声そして民主的システムの根底にある思想を多面的にかつ容赦なく攻撃することで、自国をまともにみせることにある。一方、中国の情報操作は、問題のある国内政策や抑圧を覆い隠し、外国における中国共産党に批判的な声を可能な限り抑え込むことを目的にしている。権威主義国家の対外的世論操作プロジェクトは、ソフトパワー強化を目指した広報外交ではない。これをシャープパワーと呼べば、それが悪意に満ちた、攻撃的な試みであることを直感できるだろう。その目的は民主国家の報道機関に(自国に不都合な情報の)自己規制(検閲)を強制し、情報を操作することにある。

  • 中ロの民主国家戦略
  • 中国とロシアの目的
  • シャープパワーとは
  • いかに対抗していくべきか

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