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中ロによる民主国家切り崩し策
―― 台頭する権威主義モデルと追い込まれた欧米

アンドレア・ケンドール=テイラー  新アメリカ安全保障センター シニアフェロー
デビッド・シュルマン  国際リパブリカン研究所 シニアアドバイザー

How Russia and China Undermine Democracy
Can the West Counter the Threat?

Andrea Kendall-Taylor 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー(非常勤)。専門は権威主義の政治的ダイナミズム、政治的安定、民主化など。
David Shullman 国際リパブリカン研究所 シニアアドバイザー

2018年11月号掲載論文

民主主義を切り崩していけば、欧米の影響力低下というトレンドを加速し、ロシアと中国の地政学的目標を促進できる。これが、中ロが共有している中核ビジョンだ。自国のパワーをアメリカのそれと比較して相対的に捉えるモスクワと北京は、欧米民主国家を衰退させれば、自国の国際的な地位向上につながると考えている。ロシアが民主体制を様々な方法で混乱させ、切り崩す一方で、中国が欧米民主主義の代替モデルを示し、困難な状況にある国に援助や投資を提供することで、弱体な民主国家が欧米から離れていく環境が作り出されている。これが侮りがたい権威主義モデル台頭の潮流を作り出しつつある。

  • 何がパワーの強化につながるか
  • 相互補強的な中ロの脅威
  • 対抗策はあるか

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