Focal Points

Exposure Visuals / Shutterstock.com

2023.8.25 Fri

民主国家インドという幻想
―― アメリカの見方、インドの立場
9月号プレビュー

インドはアメリカと利益は共有しても、価値は共有していない。いまや、この国は異論をほとんど許容しない民族主義者によって統治されている。インドは「非自由主義的で非民主的な政党」に支配され、その政党の政治力は高まる一方だ。(マーキー)

ナレンドラ・モディ首相率いるインド人民党(BJP)はいまや議会の過半数を獲得し、長年の懸案であった経済改革を推進するために必要な政治基盤を手に入れている。だがそれでも、この国はあまりに多くの問題を抱えている。多数派が影響力を高め、権力分立が形骸化し、メディアは口を封じられている。インドの都市のイスラム教徒地区はますますゲットー化し、女性が労働力に占める割合はごくわずかだ。(バイシュナフ)

他の国家と同様に、自国の利益に即して行動するインドにとって、ロシアとのパートナーシップを断ち切れば、国益を損なうことになる。当然、ロシアを孤立させることを求める欧米の要請には応じない。インドはすべての国々と協調する権利をもっている。北京に対するワシントンの対抗バランス形成の一翼を担うこともない。(ラオ)

論文データベース

カスタマーサービス

平日10:00〜17:00

  • FAX03-5815-7153
  • general@foreignaffairsj.co.jp

Page Top