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大国間競争とインドの立場
―― 対話促進者としてのポテンシャル

ニルパマ・ラオ 元駐米インド大使

The Upside of Rivalry: India’s Great-Power Opportunity

Nirupama Rao インドの元外務次官、中国とアメリカのインド大使などを務めた。著書にThe Fractured Himalaya: India Tibet China 1949-1962がある。

2023年6月号掲載論文

他の国家と同様に、自国の利益に即して行動するインドにとって、ロシアとのパートナーシップを断ち切れば、国益を損なうことになる。当然、ロシアを孤立させることを求める欧米の要請には応じない。インドはすべての国々と協調する権利をもっている。北京に対するワシントンの対抗バランス形成の一翼を担うこともない。米中対立では中立の立場を維持している。インドは14億人以上の人口を抱え、急速に経済成長を遂げている国であり、ほとんどすべての国と貿易を行い、良好な関係を維持している。世界の緊張が高まるなかでも、インドは世界に成長を広げ、対話を促進していくポテンシャルをもっている。

  • インドの立場
  • グローバルサウスとインド
  • インドとウクライナ戦争
  • 米中印の微妙な関係
  • 独自外交

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