Focal Points

2017.3.10 Fri

トランプリスクが促す世界秩序の再編
―― 各国のリスクヘッジで何が起きるか(3月号プレビュー)

トランプ政権が同盟関係へのコミットメントを弱めれば、同盟国は、自国の安全保障、繁栄、市民の安定した生活を、独立性を高めることで強化し始めるだろう。地政学領域では、各国は、「アメリカ」と「自国にとって重要な地域大国」との関係を見直すことで、リスクヘッジを試みるだろう。経済領域では、中国が主導する一帯一路構想などの、アメリカが関与していないアレンジメントを各国は求めるようになるだろう。そうなるかどうかは、「大統領としてのトランプの選択」に左右される。(パトリック)

トランプはNATOを「時代遅れ」とけなし、欧州連合についても、まるでその解体を支持するかのような発言をしている。ポピュリズムの台頭を前に、ヨーロッパの政治家と市民はEUが直面する課題に対応していくしかない。一方、これまでアメリカの優位を支えてきたリベラルな制度の多くが解体していくかもしれず、この事態が、EUにとって希望の光になることもあり得ない。 (マクナマラ)

世界のリーダーとしての役割を続けることへのワシントンの意思が不透明化するなか、世界は、たとえ一時的であっても、アメリカに代わってリーダー役を担える国を求めている。習近平がそれに興味を示しているという理由だけで、中国が世界のリーダーとしての条件を満たしていると考える専門家さえいる。(エコノミー)

2017年3月号

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