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2017.3.13 Mon

サルマン国王、アジア歴訪の真意
―― 改革への長く険しい道のり

滅多に外遊することのないサウジアラビアのサルマン国王が、アジア・太平洋諸国への一カ月の歴訪を計画した理由は数多くある。サウジの野心的な経済・社会改革計画である「ビジョン2030」を実現する上で、中国と日本はサウジが必要とする極めて重要な経済パートナーであることが大きな要因であるのは間違いない。(フェイアーシュタイン)

現在のサウジの経済システムが持続不可能であることは、サウジ政府内で堅固なコンセンサスがある。それでも(大きな権限を託された)サルマン副皇太子が経済、文化領域であまりに急速な変革を進めているために、「旧秩序が覆され、サウジの社会契約が揺るがされている」と懸念されている。しかしこのリスクは、サウジが直面する社会・経済的課題の大きさゆえのことだ。(サーブ)

サウジの社会契約は石油の富による繁栄を前提にしており、(原油安が続き)民衆が望むレベルの繁栄を提供できなくなれば、政府は政治的に非常に困難な事態に直面する。(ハウス)
サウジは、イランのことをイスラム国以上に深刻な脅威とみなしている。(ハイカル)

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