COP PARIS, CC0, via Wikimedia Commons

習近平が描く新世界秩序
――「中国の夢」を阻む最大の障害

エリザベス・エコノミー  スタンフォード大学フーバー研究所  シニアフェロー

Xi Jinping’s New World Order Can China Remake the International System?

Elizabeth Economy アメリカの中国研究者で、現在は、スタンフォード大学フーバー研究所のシニアフェロー。著書にThe World According to Chinaなどがある。フォーリン・アフェアーズでは、「中国を引き裂く大潮流―― そこにある二つの中国」(2021年7月号)などを発表している。

2022年2月号掲載論文

「東の世界が台頭し、西洋は衰退している」と主張する北京は、「世界は習近平のビジョンを受け入れている」と考えているようだ。しかし、中国モデルを採用することに派生する政治・経済コストが明らかになるにつれて、多くの国は習近平構想にあまり興味を示さなくなっている。全人代で「世界は中国のためにある」と確信しているかのような自信を彼はみせつけたが、そのような過信が仇となって、中国がその対外行動ゆえに外国で反発を買っていることに中国の指導者は気づいていないのかもしれない。習近平が成功できるかは、そうした世界の反発に対応できるかに左右される。そうできなければ、さらに誤算を重ね、彼が考えるのとは別の方向に世界秩序を変えることになるのかもしれない。


  • イメージとリアリティ
  • 中国の再統一
  • 強硬路線に対する反動
  • 拡散する一帯一路プロジェクト
  • BRIに対する反発
  • ソフトパワー構想
  • 世界を中国の価値で再編する
  • イメージギャップ

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