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イラン制裁が同盟関係を揺るがす
―― 同盟関係の動揺と米中関係の行方

ピーター・ハレル 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー(非常勤)

The Path to Renewed Oil Sanctions on Iran
How Trump Can Significantly Reduce Teheran’s Exports

Peter Harrell
新アメリカ安全保障センター(CNAS)のシニアフェロー(非常勤)。経済制裁の順守に関するリーガル・アドバイザー。米国務省副次官補(経済制裁担当)を経て現職。

2018年10月号掲載論文

イランに対するトランプの強硬なアプローチは、経済制裁を求めるアメリカの圧力から自国の企業をどのようにして守るかについて、欧州連合(EU)内、そして世界での長期的議論を喚起することになるかもしれない。すでにヨーロッパは具体的な動きをみせている。最大のイラン石油の輸入国である中国はこの問題をより広範な米中貿易関係の緊張の高まりという枠組みに位置づけて判断することを決めている。北朝鮮の核の脅威や中国の強硬路線に対処していくためにアメリカの支援を必要とする日本と韓国は、イラン制裁への参加を回避したいと望みつつも、トランプとの間で大きな対立を抱え込むことを望んでいない。イラン制裁が実現しても、その後、ワシントンは同盟関係の修復に取り組まざるを得なくなるだろう。

  • イラン制裁は何を引き起こすか
  • 市場への衝撃を緩和するには
  • 韓国と日本はどう動くか
  • 欧州の反発と中国の拒絶
  • 制裁逃れを阻止するには
  • グローバルな余波を管理する

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