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信頼性失墜の果てに
―― ドナルド・トランプという外交リスク

カレン・ヤーヒ=ミロ プリンストン大学 アシスタントプロフェッサー(政治・国際関係論)

After Credibility: American Foreign Policy in the Trump Era

Keren Yarhi-Milo
プリンストン大学アシスタントプロフェッサー(政治、国際関係論)。近著に"Who Fight for Reputation? The Psychology of Leaders in International Conflict"がある。

2018年2月号掲載論文

主要な選挙公約への立場を何度も見直し、ツイッターで奇妙かつ不正確なコメントを流し、脅威を誇張し、即興的に何かを約束する。こうして、大統領が内外におけるアメリカの信頼性を失墜させていくにつれて、同盟国はアメリカの約束を信頼するのを躊躇うようになり、敵対国に対する威圧策も効力を失っていく。危険な誤算が生じるリスクも高まる。アメリカ市民だけでなく、世界の人々も、すでにトランプの予測不能な発言や矛盾するツイートに慣れてしまっている。しかし、信頼できる大統領の言葉が必要になったときに、どうすればよいのか。今後の危機において、アメリカの意図を明確に示すために必要な信頼を大統領がもっていなければ、どのように敵を抑止し、同盟国を安心させられるだろうか。

  • トランプという外交ダメージ
  • 名声と外交的説得力
  • 名声の失墜
  • 合理的な不合理性
  • 信頼性がものを言う
  • 言葉の重みを取り戻すには

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