Focal Points

Bumble Dee / Shutterstock.com

2023.1.6 Fri

変化する東アジア安全保障地図

新しい国家安全保障戦略のもと、日本は軍事予算を倍増するだけでなく、敵への報復攻撃を可能にする新たな「敵基地攻撃=反撃」能力を整備し、今後、これまでの路線から大きな転換を図っていく。だが、この路線を批判するのは間違っている。日本は統治、開発、技術、芸術、文化で世界をリードする国であり、責任ある地球市民国家だ。(リンド)

既存の2大核保有国と肩を並べることで、中国は核の三極体制という、きわめて不安定な核システムへのパラダイムシフトを起こしつつある。冷戦期とは違って、核軍拡競争のリスクが高まり、国家が危機に際して核兵器を利用するインセンティブも大きくなる。(クレピネビッチ)

金正恩は、2022年9月に、核の「先制使用」ドクトリンを公表した。核兵器で米本土を脅かす力をもっているだけではない。北朝鮮の核は、北東アジアで軍拡競争を引き起こす危険がある。金正恩が突きつける脅威ゆえに、これまであり得ないと考えられていた核保有を求める韓国民衆の声は大きくなっている。だが、この流れが形成されれば、韓国が核開発を試みる前に、北朝鮮が韓国を攻撃するリスクは高くなる。(テリー)

論文データベース

カスタマーサービス

平日10:00〜17:00

  • FAX03-5815-7153
  • general@foreignaffairsj.co.jp

Page Top