Focal Points

2020.3.25 Wed

<4月号プレビュー>
パンデミックによる社会破綻
―― 経済政策で社会崩壊を阻止するには

コロナウイルス危機が終息しても、多くの人が希望も仕事も資産もない状態に放置されれば、彼らは、よりよい生活をしている人に敵意をもつようになるだろう。現状における経済政策の主要な(あるいは、実質的に唯一の)目的は、社会的崩壊を阻止することかもしれない。ウイルスが作り出す異常な緊張のなかで、社会の絆を維持していくことを経済政策の目的に据える必要がある。(ミラノビッチ)

世界がCOVID19に対処していく上で、中国がどのような経験をしたかに注意深く配慮する必要がある。認識すべきは、アウトブレイクの中核となった武漢を含む湖北省の医療システムが適切に機能できなくなったことだ。武漢におけるウイルスの致死率は、他の国内地域のそれの4―6倍に達している。さらに、感染拡大を抑え込むために中国がとった大胆な措置を自国もとるべきかどうか、検討する諸国も出てくるはずだ。中国政府のやり方をそのまま取り入れられる国は他になさそうだし、そうすべきでもない。(ボリキー、グプタ)

ウイルスが人類社会に与える衝撃の規模は、その感染力がどの程度で、感染した人の致死率がどの程度になるかに左右されるが、これらを的確に判断できる状況にはない。効果的なワクチンがあれば、感染ペースを鈍化させ、感染症のインパクトを大幅に緩和できるようになるが、ワクチン開発にはかなり時間がかかる。政府と公衆衛生当局は、分かっていることと分かっていないことを区別し、正確に情報を伝え、良い知らせであれ、悪い知らせであれ、情報提供を控えてはならない。(イングルスビー)

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