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2019.4.4 Thu

イギリスの解体か保守党の分裂か
―― 幻想に覆われたイギリス政治

移行期間中のイギリスはEU加盟国としてのあらゆる義務を負う一方で、EUにおける議決権を失う。しかも、どのようなブレグジットを望んでいるのか、イギリス国内にコンセンサスはない。長期的には、保守党が分裂して(国民投票のやり直しを示唆している)労働党が政権をとるかもしれないし、あるいは、イギリスは国家分裂してイングランドとウェールズの連合へと縮小していくかもしれない。(マタイス)

イギリスの政治階級は、バックミラーを見ながら、将来を考えようとしている。このために、変化する世界におけるイギリスの地位について考えることができずにいる。イギリスの衰退を覆すには、過去を前提にするのではなく、未来から現在を捉える必要がある。ロンドンは、イギリスのことを「グローバル化を促進するとともに、その問題に対処していくことを目的とする思想と議論を提供すること」を考えるべきだろう。(マーチン)

頑迷な離脱派は、メイがまとめた離脱合意を非難し、まるでもっと良い選択肢があるかのように批判している。一方、左派の労働党は、支持基盤である労働者階級が望むとおり、ブレグジットは受け入れるとしつつも、EUメンバーだったときと同様に好ましい条件を引き出した場合だけだと条件をつけている。主要な政治プレイヤーの台本と現実の関連がほとんどないだけに、どのような結末になるかはまったくわからない。(ホール)

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