Focal Points

2018.7.10 Tue

あなたが暮らす未来
―― テクノロジー・ワールド、ほか

デジタル革命が人類史上最大の地政学的革命になることを強く認識すべきだ。産業革命は世界を変えたが、機械が人間の筋肉の代役を果たすようになっただけだった。機械の製造、操作、保守・整備にはまだ人の頭脳が必要とされたため、むしろ、高賃金雇用が数多く創出された。しかしデジタル革命では人間の頭脳を代替できる人工知能が登場する。本質的に、人間レベルのAIは人間ができることすべてをより巧みに遂行できる。・・・真に開花するまでに100年以上を要した産業革命とは違って、デジタル革命の雇用喪失はわずか数十年で加速していく。(ドラム)

現状では、中国の勢力圏が、アメリカが形作り、支配する国際秩序を覆すことなく拡大していくかどうかが問われているように思えるかもしれない。しかし、船はすでに航海を始めている。中国の勢力圏は並外れたペースで拡大しており、今後もこの流れは続くだろう。しかも、中国は復活と台頭プロセスのなかで、ルールメーカーとしての権利も手に入れている。したがって、本当の問題は、そうする力をもつ中国が他国を手荒く扱ってでもルールを設定・強制しようするか、あるいはアメリカが、その必要性を認識してグローバルなリーダーシップを中国と共有していくかどうかにある。(コトキン)

リベラルな民主主義が永続的な勝利を収め、歴史の終わりを迎えたかに思われた1990年代を基準に考えれば、最近における後退や不確実性は克服できないように思えるかもしれない。しかし、より大きな歴史の流れからみれば、ブレグジット、トランプ、新しいナショナリズムは、かつてない現象でも危険でもないことが分かるはずだ。リベラルな民主主義は、大恐慌や枢軸国の台頭、国際共産主義運動というはるかに大きな試練を克服し、生き残ってきた。今回の試練を乗り越えて、今後も存続できると信じるあらゆる理由がある。(デュードニー、アイケンベリー)

2018年7月号

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