Focal Points

The U.S. Army / wikimedia.org

2017.9.15 Fri

北朝鮮危機とミサイル防衛を考える
――なぜTHAADが必要か

THAAD防衛システムは、アジアに展開する米軍と同盟国である韓国と日本を防衛することを意図している。しかし、韓国民衆は防衛システムの配備に反対してきたし、中国もTHAADのレーダーシステムは中国の領土を監視できるために、軍事的な脅威になると強く反発している。しかし、THAADミサイル防衛システムは、抑止状況が崩れた場合の保険として捉えるべきだろう。ミサイル防衛は、北朝鮮のようなリビジョニスト国家による攻撃を抑止する効果がある。 (ベルマント、スチャーギン)

二十一世紀の安全保障戦略のカギは、ミサイル防衛システムである。戦域ミサイル防衛(TMD)の信頼性はすでに確立されており、実際、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)という脅威を近くに抱えるアジアの同盟諸国がTMD導入をとりやめるとはもはや考えにくい。一方、米本土ミサイル防衛(NMD)の場合、まだ技術的な課題を伴うために、明確な結論は出ていない。進歩した技術も万能ではなく、高度の防衛システムの配備には外交的悪影響も伴うことを踏まえた冷静な安全保障論争が必要である。 (オハンロン)

アメリカの予算に制約があるなか、西太平洋の安定とアクセスを保障するアメリカの戦略の要となるのは、やはり日本だ。日本は接近阻止・領域拒否(A2・AD)戦略への投資を大幅に増やして、中国や北朝鮮による攻撃の危険を低下させるべきだ。同盟国によるこうした試みが実現すれば、(中国など)ライバル国が持つA2・ADシステムの射程外から使用できる長距離攻撃システム、敵のA2・ADのレンジ内でも効果的に活動できる攻撃型原子力潜水艦など、米軍の強みを生かせるようになる。(クレピネビッチ)

2017年9月号

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