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中国の未来を考える
―― 「権威主義的繁栄」の影響力

ラナ・ミッター ハーバード大学ケネディスクール 米アジア関係チェア

The Once and Future China: How Will Change Come to Beijing?

Rana Mitter イギリスの歴史家で、オックスフォード大学教授。専門は中国近代史。現在は、ハーバード大学ケネディスクール 米アジア関係S・T・リー・チェア。『中国の「よい戦争」』(みすず書房)の著者。

2025年7月号掲載論文

習近平体制は、欧米と対立する一方で、ロシアを助け、国内では監視体制を強化し、少数民族を抑圧してきた。だが、現状から直線的にとらえて中国の将来を考えるのは、今も昔も間違っている。20年後に中国を担うのは、今よりも開放的な時代を青春期に経験している、現在40代の若いエリートたちだ。民主的でも、リベラルでもないかもしれないが、未来の中国はそれでも世界に「権威主義的繁栄」という政治・経済モデルを提供できる国に進化しているかもしれない。地政学的・経済的大国を目指し、その過程で、「中国の本質」を見失わないという、清朝期の二つの願いを実現することに北京は成功するのかもしれない。もちろん、それには条件がある。

  • いまから20年後の中国
  • 「富国強兵」と「中体西用」
  • 台湾問題
  • 世代交代と未来の中国
  • 思想と技術
  • 中国の未来

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