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エネルギーの新地政学
―― エネルギー転換プロセスが引き起こす混乱

ジェイソン・ボードフ コロンビア大学クライメートスクール 学院長 メーガン・L・オサリバン  ハーバード大学ケネディスクール 教授(国際関係)

Green Upheaval The New Geopolitics of Energy

Jason Bordoff コロンビア大学気候変動研究大学院の初代共同学院長で、同国際公共政策大学院・グローバル・エネルギー政策センターの初代所長。オバマ政権のエネルギー・気候変動担当の大統領特別補佐官、国家安全保障会議シニアディレクターを務めた。 Meghan L. O’sullivan ハーバード大学ケネディスクール教授(国際関係論)で、Windfall: How the New Energy Abundance Upents Global Politics and Strengthens America's Powerの著者。ジョージ・W・ブッシュ政権の大統領特別補佐官、国家安全保障問題担当大統領副補佐官(イラク・アフガニスタン)を務めた。

2022年1月号掲載論文

クリーンエネルギーへの転換がスムーズなものになると考えるのは幻想に過ぎない。グローバル経済と地政学秩序を支えるエネルギーシステム全体を再構築するプロセスが世界的に大きな混乱を伴うものになるのは避けられないからだ。予想外の展開も起きる。例えば、産油国は、転換プロセスの初期段階ではかなりのブームを経験するはずで、クリーンエネルギーの新しい地政学が石油やガスの古い地政学と絡み合いをみせるようになる。クリーンエネルギーは国力の新たな源泉となるが、それ自体が新たなリスクと不確実性をもたらす。途上国と先進国だけでなく、ロシアと欧米の対立も先鋭化する。クリーンエネルギーへの移行が引き起こす地政学リスクを軽減する措置を講じないかぎり、世界は今後数年のうちに、グローバル政治を再編へ向かわせるような新たな経済・安全保障上の脅威を含む、衝撃的な一連のショック(非継続性)に直面するだろう。



  • グリーンエネルギーの政治学
  • 化石燃料需要は続く
  • パワーからパワーへ
  • 環境に優しいがグローバルではない
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  • 途上国と先進国の分裂
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