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米中対立と大国間政治の悲劇
―― 対中エンゲージメントという大失態

ジョン・J・ミアシャイマー シカゴ大学政治学教授

The Inevitable Rivalry America, China, and the Tragedy of Great-Power Politics

John J. Measheimer シカゴ大学政治学教授。著書に The Great Delusion: Liberal Dreams and International Realitiesがある。フォーリン・アフェアーズでは、「アメリカはグローバルな軍事関与を控えよ―― オフショアバランシングで米軍の撤退を」(2016年7月号)などを発表している。

2021年12月号掲載論文

ヨーロッパやアジアを含む他の地域に覇権国家が誕生することを長く脅威とみなして阻止してきたワシントンは、中国の野心は自国を直接的に脅かすとみなし、いまやその台頭を阻止することを決意している。だが、これこそ大国間政治の悲劇に他ならない。中国が豊かになり、米中冷戦は避けられなくなった。対中エンゲージメント政策は、近代史上、最悪の戦略的失策だった。超大国が自らと肩を並べるライバルの台頭を、これほど積極的に推進した先例はない。いまや、大がかりな対抗策をとろうにも手遅れだ。

  • 米中逆転
  • リアリズムの視点でみれば
  • とられなかった道筋
  • エンゲージメントと封じ込め
  • 失敗した実験
  • 熱い戦争の危険
  • アメリカが作り出したライバル

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