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生産性向上と繁栄の新時代へ
―― パンデミック後の経済ポテンシャル

ジェームズ・マニュイカ  マッキンゼー・グローバル・インスティテュート 理事長 マイケル・スペンス  スタンフォード大学経営大学院教授(経済学) 2001年ノーベル経済学賞受賞者

A Better Boom How to Capture the Pandemic’s Productivity Potential

James Manyika マッキンゼー・グローバル・インスティテュートの理事長兼ディレクター。フォーリン・アフェアーズでは「オートメーションとグローバル経済構造―― 世界経済の次の勝者は」(2019年7月号)などを発表している。 Michael Spence 2001年のノーベル経済学賞受賞者。スタンフォード大学経営大学院名誉教授。フォーリン・アフェアーズでは「「グローバル化の失速と世界経済の未来―― グローバル経済をポピュリズムから救い出すには」(2017年7月号)などを発表している。

2021年8月号掲載論文

パンデミックが引き起こした第二次世界大戦以降最大の経済危機は、驚くべきことに、「生産性の向上と繁栄の新時代」を招き入れるかもしれない。現実にそうなるかは、今後、対パンデミック体制からの離脱を準備していく政府や企業がどのような決定を下すかに左右される。各国が経済回復に多くの資金を投入し、企業がデジタル化から恩恵を引き出せば、少なくとも短・中期的には、生産性の向上と繁栄の見通しは高まる。一方、長期的にはあまり楽観的になれない。無期限に支出(救済措置や財政出動)はできないし、個人消費と民間投資ではそのギャップを埋められないかもしれないからだ。それだけに、テクノロジーや組織構造領域でのイノベーションの拡散を促進し、個人消費を喚起することで、持続的な生産性向上と繁栄のための環境作りを試みる必要がある。

  • 短期的回復と長期的展望
  • 生産性のパラドックス
  • オンラインサービスの急増
  • スーパースター企業
  • 新しいダイナミズム

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