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人口の高齢化と生産性

エドアルド・カンパネッラ ウニクレディト銀行ユーロ圏エコノミスト

Age and Productivity
―― Do Older Workforces Contribute to Low Economic Growth?

Edoardo Campanella ウニクレディト銀行ユーロ圏エコノミスト。

2016年6月号掲載論文

高齢社会は若年層が多い社会に比べて生産性が低くなる。この問題に正面から対峙しなければ、人口が減少し、高齢化が進むだけではなく、豊かさを失うことになる。生産性は45歳から50歳のときにピークに達するが、その後、下降線を辿る。つまり、高齢者がうまく利用できない高度な技術を導入してもその生産性を向上させることはできない。むしろ、人口動態の変化と生産性のダイナミクスとの関連を断ち切ることを目指した政策を併用すべきだ。例えば、ロボティクスやIoT(インタネット・オブ・シングズ)のような技術への投資を増やし、高齢者に関連する生産性の低い労働をこれらの技術で代替していくべきだろう。すでに日本の安倍晋三首相は、この視点から高齢者のための介護ロボットや自律走行車の開発技術を日本再生戦略の中核に位置づけている。・・・

  • 高齢化と低成長
  • 労働とGDP
  • 打つ手はあるのか

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