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コロナウイルスと陰謀論
―― 感染症危機と米中対立

ヤンゾン・ファン 米外交問題評議会シニアフェロー (グローバルヘルス担当)

U.S. Chinese Distrust Is Inviting Dangerous Coronavirus Conspiracy Theories And Undermining Efforts to Contain the Epidemic

Yanzhong Huang 米外交問題評議会シニアフェロー(グローバルヘルス担当)

2020年4月号掲載論文

恐れと不確実性のなかでは噂が飛び交うものだ。新型コロナウイルスが確認されて数週間もすると、ソーシャルメディアではウイルスは生物兵器だと示唆するコメントが目立つようになった。武漢のウイルス研究所から持ち出された中国の生物兵器(が使用された)、いやアメリカの兵器が武漢で使用されたという噂が飛び交うようになった。実際、ウイルスがどこからやってきたかを特定できれば、専門家と政府が、拡散を防ぐ最善の策を特定し、将来におけるアウトブレイクを阻止する助けになる。これまでのところ、ウイルスは生物兵器として開発されたとする説、あるいは偶発的に実験室から外部環境へ漏出してしまったとする説は、野生動物取引市場で動物由来のウイルスがヒトに伝播したという考え同様に、一定の信憑性をもっている。問題は陰謀論が米中間の不信に根ざし、それが一人歩きを始めていることだ。・・・

  • 恐れと不確実性のなかで
  • 陰謀論
  • 生物兵器の歴史
  • 不信と誤解
  • 海鮮市場とウイルス研究所
  • 協調を阻む障害

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