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中国の壮大なインフラプロジェクトにどう関わるか
―― 一帯一路への選択的関与を

ガル・ルフト  
グローバル安全保障分析研究所(IAGS) 共同所長

China`s Infrastructure Play ―― Why Washington Should Accept The New Silk Road

Gal Luft
グローバル安全保障分析研究所(IAGS)共同所長、IAGS内の米エネルギー安全保障評議会(USESC)の上級顧問。

2016年10月号掲載論文

アジア諸国がその開発目標を達成するには、今後4年間で年約8000億ドルを交通網、電力網、通信網のインフラ整備に投資する必要がある。しかし既存の開発銀行からは、その10%の資金も調達できない。たとえAIIB(アジアインフラ投資銀行)など中国を中心とする融資機関が約束を果たしても、必要とされる資金規模には達しない。米中のライバル関係を懸念するあまり、ワシントンはこの資金不足が世界の経済的繁栄にいかなる悪影響を与えるかを見過ごしてはならない。世界の経済成長の半分は、アメリカと中国の2カ国が牽引している。世界経済が長期停滞の可能性に直面する今、米中はいがみ合うよりも、互いの開発アジェンダを調和させるほうが豊かになれる。アメリカがグローバルな地位を守ることと、アジアの経済成長を支援することが相反するわけではない。一帯一路を「選択的に支持すれば」双方を達成できる。・・・

  • 一帯一路の目的
  • 構想の概略
  • アメリカの戦略は間違っている
  • 協調できる領域に目を向けよ
  • 地域バランスに配慮した条件付きの支持を
  • 構想への選択的関与を

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