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AIIBを恐れるな
―― 米日がAIIBに参加すべき理由

フィリップ・Y・リプシー スタンフォード大学助教授

Who's Afraid of the AIIB

Phillip Y. Lipscy  スタンフォード大学助教授(政治学)

2015年6月号 掲載論文

欧米は、経済的・地政学的に台頭する中国がアジアインフラ投資銀行(AIIB)を立ち上げた意図を疑い、既存の国際的金融機関の役割を切り崩そうとしているのではないかと懸念している。たしかに、アメリカが世界銀行を通じて、日本がアジア開発銀行(ADB)を通じて優位を手にしてきたのと同様に、AIIBは中国に優位を与えることになるだろう。だが、多国間開発銀行で主導権をもつことは大国の証のようなものだ。重要なポイントは、「多国間開発銀行の設立か、あるいは空母の調達のいずれかで、中国が影響力と国際的な名声を確立しようと試みるとして、どちらの道筋が好ましい」とわれわれが考えるかにある。米日がAIIB構想に参加すればより大きな利益を確保できるし、AIIBの今後のコースに影響を与えることもできるだろう。

  • 参加すべきか、参加しないか
  • 国際機関への中国の見方
  • 開発融資の現実
  • 空母か多国間銀行か
  • 協調的な紛争

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