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アジアは多極化し、中国の覇権は実現しない

キショール・マブバニ シンガポール国立大学行政大学院院長

Can Americans Think (Strategically)?

Kishore Mahbubani シンガポールの国連大使を経て、現在はシンガポール国立大学公共政策大学院院長。

2010年12月号掲載論文

アジアの国際環境は多極化していく。中国が台頭しているとはいえ、誰もがアメリカがアジアでの強固なプレゼンスを維持していくことを願っているし、インドもパワーをつけて台頭しているからだ。この環境では、中国は地政学的に非常に慎重な行動をとらざるを得ない。中国にとっての悪夢のシナリオは、あまりに高圧的な路線をとって反発を買い、アメリカ、日本、ロシア、インド、さらにはベトナム、オーストラリアを結束させてしまうことだ。当然、中国はこの悪夢のシナリオが現実と化すのを避けようとするだろうし、自国の行動をもっと慎重に考えるようになると思う。誰もが唯一の超大国として中国が台頭してくるのではないかと心配しているが、私はそうはならないと考えている。(K・マブバニ)

  • アメリカが重視すべきはイスラム世界か中国か
  • アメリカはアジアを軽視しているのか
  • 中国の「平和的な台頭」は どこにいった 部分公開
  • 中国の国内状況は変化したか
  • 台頭するインドのエネルギー 部分公開
  • 中国は覇権確立を狙っているか
  • 南シナ海と国際法
  • アジア経済では独自の何かが起きている

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