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気候変動ショックと人道的危機
―― 最大のリスクにさらされる国は

ジョシュア・バスビー テキサス大学オースチン校 准教授(公共政策)
ニナ・フォン・ユクスキュル ウプサラ大学 平和・紛争研究学部助教

Climate Shocks and Humanitarian Crises
Which Countries Are Most at Risk?

Joshua Busby テキサス大学オースチン校 准教授(公共政策)
Nina Von Uexkull ウプサラ大学 平和・紛争研究学部助教

2019年1月号掲載論文

気候変動に対して大きな脆弱性をもつ国は、特定のリスクファクターを抱えている。農業部門への依存が高いこと、最近、国内紛争を経験していること、そして政治制度が特定の人種・宗教・民族集団に対する差別を内包していることだ。干ばつや洪水は、農業依存が高い国の多くの人の収入を低下させ、深刻な食糧危機を引き起こす。最近国内紛争を経験していれば、兵器や動員できる戦闘員へのアクセスをもつ指導者や集団がいまも国内で活動している危険がある。政治制度が特定集団への差別を内包している国では、政府は人口の一部が直面している危機に対応しないために、不安定化や人道的緊急事態に直面するリスクが高くなる。特に農業が気候の変動に脆いことを認識する必要がある。農産品の収穫量の大幅な減少を阻止するために、農業のあり方をどう変化させればよいかも早急に考える必要がある。

  • 気候変動と人道危機
  • どの国が危険にさらされているか
  • 干ばつリスク
  • 今後どうなるのか

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