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中東で進行するパワーバランスの再編
―― なぜトルコはイラン、ロシアに接近しているか

コリン・P・クラーク ランドコーポレーション シニア・ポリティカルサイエンティスト
アリアネ・M・タバタバイ ランドコーポレーション アソシエート・ポリティカルサイエンティスト

Is Major Realignment Taking Place in the Middle East?
Why Turkey Is Pivoting Toward Iran and Russia

Colin P. Clarke ランドコーポレーション シニア・ポリティカルサイエンティスト
Ariane M. Tabatabai ランドコーポレーション アソシエート・ポリティカルサイエンティスト

2018年12月号掲載論文

エルドアンは自らのことを「現代のスルタン」とみなしているようだし、「トルコはイスラム世界をリードできる唯一の国だ」と明言している。そうだとすれば、サウジはアンカラの同盟国からライバルへと姿を変える。実際、カショギ殺害事件は、トルコとサウジ間の緊張の高まりを示す一連の流れのなかで起きた最近の事例にすぎない。湾岸諸国内部で今も続いている対立においても、トルコはイランとともにカタールを支持している。しかも、クルド問題を含む現在の利害からみても、アンカラにとって、アメリカやサウジよりも、イランやロシアと協力する方が合理的だ。実際、シリアにおける利益認識を共有するトルコ、イラン、ロシアの関係強化は、シリアをめぐる外部パワー間のバランスだけでなく、中東地域全体の地政学地図も大きく塗り替えていくかもしれない。

  • イランとロシアへの接近
  • 変化したトルコの地域戦略
  • クルド人対策
  • サウジ、トルコ、アメリカ

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