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フランシスコ法王とカトリックの分裂
―― 変化する社会と宗教

マリア・クララ・ビンゲメル リオデジャネイロ・カトリック大学教授(神学)

Making Some Noise for God: How to Understand Pope Francis

Maria Clara Bingemer リオデジャネイロ・カトリック大学教授(神学)。

2018年7月号掲載論文

フランシスコ法王は、史上もっとも評価の分かれるローマ教皇の一人かもしれない。その発言と解釈は超保守派を激怒させ、伝統主義者を不安にしている。テレビ、ラジオ、ソーシャルメディアで、フランシスコの教えを公然と非難する著名なカトリック教徒もいる。もちろん、進歩派は喜んでいる。世界が急速に世俗化しているにも関わらず、ヨハネ・パウロ2世とベネディクト16世が宗教保守の立場を貫いた時代についに終止符が打たれたとみなし、フランシスコを歓迎している。一方で、「法王は結婚や同性愛を含めて、特定の解釈を明確に選択することを拒否したため、すべて(の解釈)が受け入れられてしまった」と考える人もいる。これによって教会が二極化し、カトリック教会が過去数十年経験してこなかったような内紛に陥る危険があるという声も上がっている。だが果たしてそうだろうか。・・・

  • リベラルな法王とポピュリズムの時代
  • 「解放の神学」にどう向き合ったか
  • 愛の喜びとカトリックの分裂

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