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中国経済をめぐる欧米の誤解
――債務、貿易、政治腐敗

ユーコン・ファン カーネギー国際平和基金 シニアフェロー

What the West Gets Wrong About China’s Economy: Debt, Trade, and Corruption

Yukon Huangカーネギー国際平和基金シニアフェローで、世界銀行の元中国担当カントリー・ディレクター。このエッセーは彼の最近の著作 Cracking the China Conundrum: Why Conventional Economic Wisdom is Wrong (Oxford University Press)を基にしている。

2017年11月号掲載論文

欧米における経済概念が、開放的で自由な市場における企業間競争を前提としているのに対して、中国経済では、地方政府が経済プレイヤーとして、競争的な経済環境の一翼を担っている。しかも、北京が設定する広範な基準や政策は、伝統的な経済思考に合致するものではない。これらの要因を分析にとり入れなければ、中国で起きていることを誤解することになる。例えば、中国の債務問題が銀行による融資問題であるとともに、地方政府の財政の問題であることを理解できなければ、誤解に基づいた対応を呼び込むことになる。この意味で、貿易と政治腐敗についても、欧米の対中認識には問題がある。

  • 中国に関する誤謬
  • 経済モデル論争
  • 債務問題と金融危機
  • 所得格差と社会的緊張
  • 貿易赤字のトリック
  • 米中関係はゼロサムではない

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