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インターネット企業と中国経済の未来
―― 製造業からインタンジブル・エコノミーへ

サルバトーレ・バポネス シドニー大学 社会学准教授

Calichina Dreaming: Apple, the iPhone, and the Future of the Chinese Economy

Salvatore Babonesシドニー大学准教授(社会学)。最近の著書に、 American Tianxia: Chinese Money, American Power and the End of History (University of Chicago Press) がある。

2017年12月号掲載論文

アップルは環太平洋地域の至る所に新しい経済システムをつくりあげている。iPhoneとそれが支える技術的エコシステムに多くを依存しているこのシステムをiエコノミーと呼ぶこともできる。そこには数多くのハブがある。マイクロソフトとアマゾンはシアトルを、ソニーと任天堂は日本を、サムスンは韓国を拠点としている。しかし現在の「インタンジブル・エコノミー」(無形経済)の主要センターはやはり中国だ。アリババ、バイドゥ、テンセントといった中国のインターネット企業は、規模や収益性という側面でも、カリフォルニア州のライバル企業に次ぐ存在となり、もはや他国の企業を寄せ付けない存在となっている。いまや中国を含む太平洋諸国にとって、もっとも価値ある経済要素は、生産・組立工程から、ソフトウェアデザインとアプリケーションなどのインタンジブル・エコノミーへとシフトしつつある。

  • iエコノミー
  • インターネット企業
  • 中国の新しい経済モデル

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