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 Vol.51  台湾紛争リスクを考える<br>―― 何が中国を統一へ駆り立てるのか

Vol.51  台湾紛争リスクを考える
―― 何が中国を統一へ駆り立てるのか

2023年8月21日(月)発売

独立も統一も望まぬ台湾市民が現状の維持を望むなか、北京は、軍事、経済、歴史、アイデンティティをめぐる複合的な思惑から台湾に対する強硬路線にすでに転じている。習近平は「中国の夢」の重要な一部に統一を据え、「中華民族の偉大なる復興」のためには、あらゆる中国人に繁栄をもたらすだけでなく、台湾の公的な統一が必要になると主張している。しかも、今後の中国経済の成長は疑問視されはじめている。この環境下、アメリカそして同盟諸国は台湾の抑止力をいかに強化し、有事に備えるべきなのか。台湾の危機は東アジアと世界にどのような影響を与え、東アジアの安全保障をいかに変化させるのか。

第一章 台湾問題 何が問われているのか

・現状維持を望む台湾市民
―― 統一はもちろん、独立も望まぬ理由
ネイサン・F・バトー

・戦争発言の真意
―― 習近平発言をどう受け止めるべきか
ジョン・ポンフレット、マット・ポッティンジャー

・米中にとっての台湾の軍事的価値
―― 台湾とフィリピン海そして同盟諸国
ブレンダン・L・グリーン、ケイトリン・タルマッジ

・中台関係の新たな緊張
―― 北京が強硬策をとる理由
マイケル・マッザ

第二章 関係国の立場

・アイデンティティと中国の政治・外交
―― 共産党の自画像と北京のアジェンダ
オッド・アルネ・ウェスタッド

・国際社会における台湾の役割
―― 「権威主義VS.民主主義」モデル競争のなかで
蔡英文

・台湾有事と日米同盟
―― 事前協議で解決しておくべき課題
デビッド・サックス

・北朝鮮危機と台湾有事
―― 半島危機と台湾有事のリンケージ
ソンミン・チョ、オリアナ・スカイラー・マストロ

第三章 危機にどう向き合うか

・中国の台湾侵攻は近い
―― 現実味を帯びてきた武力行使リスク
オリアナ・スカイラー・マストロ

・台湾紛争と核戦争リスク
―― 米中衝突のエスカレーションシナリオ
ステイシー・L・ペティジョン、ベッカ・ワッサー

・米台湾戦略の明確化を
―― 有事介入策の表明で対中抑止力を
リチャード・ハース、デビッド・サックス

・米台自由貿易協定の締結を
―― その地政経済学的意味合い
デビッド・サックス、ジェニファー・ヒルマン

・台湾防衛のための軍事能力強化を
―― 抑止力強化を急げ
ミシェル・フロノイ、マイケル・A・ブラウン

・米中衝突を制御するには
―― 対立のエスカレーションと戦争リスク
ケビン・ラッド

・台湾の安全と平和を守るには
―― 最善の対策は軍事領域にはない
ジュード・ブランシェット、ライアン・ハス

・「台湾と中国」というアメリカ問題
―― 台頭する新興国と衰退する超大国
チャールズ・L・グレーザー

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