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2026.6.12 Fri

重要鉱物という不確実性
―― 兵器化されたエネルギー資源

問題は「資源の呪縛」や中国の独占状況だけではない。実際、何にどの重要鉱物が必要とされるかは、技術の進化によって決まるために、投資判断が非常に難しい。しかも、重要鉱物資源は紛争に悩まされる領有権論争のある地域に存在することが多く、その採掘や精製は石油よりも労働集約的で、市場の風向きも短期間で変わる可能性がある。(アレズキ、ファンデルプルーフ、ロス)

インドネシアが世界のニッケルの30パーセントを、コンゴ民主共和国が世界のコバルトの70パーセントを生産している。しかも、重要鉱物の加工と最終製品の製造は中国に集中している。世界のリチウムの59%、その他の重要鉱物の80%近くを精製し、電気自動車用電池の先端製造能力の4分の3以上を中国が独占している。(バジリアン、ブリュー)

ワシントンは、ロシアやイランの石油を購入する国々に厳しい制裁措置を検討し、北京は、半導体、軍事アプリ、電池、再生可能エネルギーに不可欠な重要鉱物やレアアースの輸出を定期的に制限している。いまや、世界市場そのものが分断され、エネルギーが新たに兵器化されている。(ボルドフ、オサリバン)

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