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2024.3.22 Fri
ロシア・北朝鮮同盟と中国の立場
―― 分断された世界と中ロの連帯
北朝鮮やロシアと連帯しているとみなされることのリスクを認識している中国は、公の場でこの2カ国から距離を置こうとしている。両国との関係が中国を脅かすようになれば、北京はモスクワと平壌の双方から距離を置くことを選ぶかもしれないし、北朝鮮とロシアを引き離そうとさえするかもしれない。・・・(マストロ)
現実には、ウクライナ戦争の軍事的膠着状態は北京に恩恵をもたらしている。ウクライナ侵略は、アメリカの関心と資源をインド太平洋地域から遠ざけ、ロシアは経済的生命線を中国に頼らざるを得なくなっている。しかも、重要な天然資源、特に石油やガスをロシアから安価に入手できる。(グラハム)
習近平が、「より欧米中心ではない世界」を目指すためのパートナーにプーチンを選んだことは、結果的に逆効果になるかもしれない。北京とモスクワの優先順位には食い違いがあり、ロシアの先行きもみえないために、両国が協調して既存秩序を抜本的に変革していく能力には限界がある。(キム)