Focal Points

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2019.7.10 Wed

<7月号ご紹介>
人口動態と未来の地政学、オートメーションとグローバル経済構造、ほか

(少子高齢化で)日欧は、今後数十年で自国の防衛コストを負担する意思も能力も失っていくだろう。一方、米の同盟国になるポテンシャルをもつインドネシア、フィリピン、そしてインドが台頭しつつある。国際秩序の未来が、成長する途上世界に左右されることを認識し、ワシントンはグローバル戦略を見直す必要がある。(エバースタット)

先進国の企業はかつて途上国にアウトソースしていた労働集約型製品の生産のために完全にオートメーション化された工場をすでに建設しつつある。こうしたスマートな工場の登場によって、企業はどこに投資するかを考える際に、労働コストで頭を悩ます必要から解放され、賃金とは別の要因を重視するようになった。一方、中国を含む中所得国、安価な労働力をツールにしてきた低所得国は、デジタルインフラの整備と教育を進めて、成長の基盤を築く必要があり、対策をとらない限り、失業問題に悩まされる。(ルンド)

90年代には、世界のあらゆる国がアメリカンウェイに歩み寄っていた。だが、こうした前向きな展開の一方で、アメリカは外の世界への関心を失っていった。・・・覇権をうまく管理できず、パワーを乱用し、同盟国を失い、敵を大胆にして、かつてない立場から自国を転落させたのはワシントンに他ならない。(ザカリア)

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