Focal Points

2019.5.17 Fri

<2019年5月号プレビュー>
異質な他者に如何に接するか、INF条約離脱の本当の意味合い、ほか

グローバル市民というメタファーを理解するには、「見知らぬ人への懸念と好奇心」をともにもつことが重要だ。それは何かを共有することだ。与えるものを何ももっていなければ、何かを他者と共有することもできない。(アッピア)

アメリカのINF条約からの離脱は「今後は中国との軍拡競争に専念する」と認めたようなものだ。中距離ミサイルを配備するだけでは不十分で、通常戦力への投資拡大や太平洋における海軍力の確立に再びコミットしなければならない。30年以上前に放棄した中距離ミサイルシステムに依存するのではなく、アメリカ政府はもっとまともな戦略計画をまとめる必要がある。(ニコルス)

この5年にわたって、ロシア経済はひどい状況にある。モスクワの国内統治と欧米との対立はすでにメカニズムとして織り込まれている。社会を団結させるような新たな外国との対立がなければ、おそらくロシア市民はモスクワの政策は硬直化していると判断することになるかもしれない。但し、それでも市民たちは停滞をニューノーマルとして受け入れるかもしれない。(ミラー)

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