Focal Points

2019.3.8. Fri

<2019年3月号プレビュー>
国家を支えるナショナリズム、福祉国家の崩壊とナショナリズムの台頭、ほか

実際、民主主義、福祉国家、公的教育のような制度にイデオロギー的基盤を提供してきたのはナショナリズムだ。これらのすべてが、目的と相互義務を共有する統合された民衆の名の下に正当化されてきた。新旧の国民国家にとっての課題は、網羅的な連帯を構築、あるいは再構築することで、社会的盟約を刷新することだろう。政治的参加が拡大すれば、より穏やかなナショナリズムが育まれる。(ウィマー)

1980年代以降、先進国のエリートたちは、国の民主的体制を国際市場に適合するように見直しただけでなく、政策決定を市民への説明責任を負わない官僚や超国家組織に委ねてしまった。これが、欧米で「ポピュリスト・ナショナリズム」を急激に台頭させる環境を作り出した。このジレンマを解くには、国家レベルでの民主的説明責任、国際機関との経済的調整といった戦後リベラリズムの基本的やり方を復活させなければならない。(スナイダー)

「中国の民間企業に対する共産党の影響力が高まっていること」をワシントンは懸念し、中国政府が悪辣な目的でシステムの使用やアクセスを要請した場合、ファーウェイにはこれに協力する義務があること」を問題にしている。・・・問題は、テクノロジー、経済政策、国家安全保障領域での欧米と中国間の緊張の高まりと不信感に派生しており、アメリカは、中国の経済政策、政府と民間企業の関係の構造的改革を求めている。(ウィリアムズ)

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