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2019.3.12. Tue

紛争と交渉の岐路に立ったベネズエラ
―― 内戦の危機は回避できるか

最近では、国境地帯で軍のマドゥロ忠誠派が、人道支援を運び込もうとするトラックの越境・入国を阻止する事態が起きる一方で、治安部隊が国境を越えてコロンビアに脱出したとする報道もある。この小さな流れが大潮流になるまで、あるいは軍高官が部隊に発砲を命じるまで、どれくらい時間が残されているだろうか。その間に政府と野党は選挙の実施に向けて歩み寄れるだろうか。(ブリスコー)

インフレ率が年100万%に達し、人口の61%が極端に貧困な生活を強いられている。人口の約10%(260万人)はすでに近隣諸国に脱出している。かつて中南米の優等生だったこの国が、なぜかくも転落してしまったのか。元凶はチャビスモ(チャベス主義)だ。・・・でたらめで破壊的な政策、エスカレートする権威主義、そして泥棒政治が重なり合い、破滅的な状況が生み出された。(ナイーム、トロ)

歴史的にベネズエラは移民に開放的な国だった。だが、皮肉にも、チャベスとマドゥロが、かつては繁栄していたこの国で壊滅的政策をとった結果、移住してきた外国人のほとんどは、その子孫たちとともにすでに国外へ流出している。問題は彼らが近隣諸国で必ずしも歓迎されていないことだ。他の難民たちと同様に、ベネズエラから逃れてきた人々が、命を守るために国を逃れてきた難民たちであることを忘れてはいけない。(バハール)

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