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2019.1.29. Tue

形骸化した抑止力
―― 新しい抑止概念の構築を

軍事競争は、宇宙空間、サイバー空間、海底を含む新しい領域に拡大し、軍事的なパワーバランスを正確に評定するのは難しくなっている。一方で、認知科学の進化によって、抑止を支えてきた理論的支柱が揺るがされている。これらが重なり合うことで、厄介で不可避の結論に行き着く。それは、抑止が形骸化しているということだ。(クレピネビッチ)

現在の世界は、その行動を予見も牽制もできない個人独裁者が数百万の人々の運命を握っている。ワシントンは、その核ドクトリンを個人独裁国家の核武装という課題に適応できるように見直す必要がある。こうした個人独裁者の行動をうまく抑止し、必要なら、相手と「効果的かつ倫理的に」戦い、打倒できるような小型核を中心とする、個人独裁者をターゲットとする抑止戦略を準備する必要がある。(セーガン)

最大のリスクは、尖閣諸島や琉球諸島南部で日本が迅速な反撃策をとれば、壊滅的な敗北を喫し、政府が中国との戦闘を続ける意思と能力を失う恐れがあることだ。日本は東シナ海における戦力と戦略を見直す必要がある。最初の攻撃を生き残り、抵抗することで、最終的に敵の軍事攻撃のリスクとコストを高める「積極的拒否戦略」をとるべきだろう。ポイントはこの戦略で抑止力を高めることにある。(ヘジンボサム、サミュエルズ)

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