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2018.11.8 Thu

トランプが思うままに行動できる理由
―― 形骸化した抑制と均衡

なぜドナルド・トランプ米大統領は好き勝手に振る舞えるのか。実際には、これは、トランプ個人に留まる問題ではなく、アメリカ政治を支えてきた抑制と均衡のシステムが形骸化していることで引き起こされている。米議会の外交専門家が少なくなり、国務省は虐げられ、国家安全保障会議が肥大化している。トランプは、かねて進行してきたこのシステムの劣化を前に、暴走しているに過ぎない。(ゴールドガイアー、サンダース)

ツイッターで奇妙かつ不正確なコメントを流し、脅威を誇張し、即興的に何かを約束する。こうして、大統領が内外におけるアメリカの信頼性を失墜させていくにつれて、同盟国はアメリカの約束を信頼するのを躊躇うようになる。危険な誤算が生じるリスクも高まる。(ヤーヒ=ミロ)

トランプ政権が同盟関係へのコミットメントを弱め、保護主義的な経済政策をとれば、同盟国は、独立性を高めることで、自国の安全保障や繁栄を強化しようとする。地政学領域では、「米国」と「自国にとって重要な地域大国」との関係を見直すことで、リスクヘッジを試みる。経済領域では、米が関与していないアレンジメントを各国は求めるようになるだろう。・・・(パトリック )

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